UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

国の借金ではなく政府の借金・・・って、それがどうしたの!?

「国の借金なんてウソだ!」と主張している人の多くが、「国の借金ではなく、政府の借金だ!」って言っています。

 

・・・いやいや、だから最初から「政府の借金」を問題にしてるんだってば(笑)

 

政府には中央行政を司る「中央政府」と、地方行政を司る「地方政府」があります。

わが国では法令上、中央政府のことを「国」、地方政府のことを「地方公共団体」と称しています。

現在問題になっている「国の借金」というのは、正確には「中央政府債務」のことです。

私たちは中央政府のことを国と呼んでいるのですから、中央政府債務を「国の借金」と表現することは特に間違いではありません。

中央政府の借金が1000兆円に達しているけど、はたして大丈夫なのかなぁ・・・?」と心配しているのに、「これは国の借金ではない、政府の借金だ!」とか言っても意味ないですよね(汗)

 

中央政府債務を「国の借金」と呼んではいけないのであれば、道路を「国道」とか「県道」とか「市道」とか呼ぶのも駄目なんですか?

私たちは国道という標識を見れば、それが国(中央政府)が管理している道路であることを、県道や市道という標識を見れば、それが県や市といった地方公共団体(地方政府)が管理している道路であることを、正しく認識することができます。

「今年度の国の一般会計予算は・・・」とニュースで聞けば、それが国(中央政府)の予算であり地方公共団体(地方政府)の予算は含まないことを、正しく認識することができます。

じゃあ、なんで「国の借金」と聞くと、その時だけ「日本国全体の借金」と誤認するの?

・・・誰だって、国(中央政府)の借金の話だって分かるでしょ。

というか、もし日本国全体の借金が1000兆円しかないのであれば、むちゃくちゃ少ないから良いことじゃないですか(苦笑)

 

マスコミが「国の借金」について報道するのは、財務省が年4回「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」を発表しているからです。

これは国(中央政府)の債務についてだけで、地方公共団体(地方政府)の債務については含まれていないので、「政府の借金」では正確な表現ではなくなってしまいます。

おそらくマスコミは、国と地方の区別が必要でないときには「政府」、区別が必要であるときには「国」と呼んでいるだけです。

それなのに、鬼の首を取ったかのように「国の借金じゃない! 政府の借金だ!!」とか言っている人たちは、いったい何なんでしょう???

「国と地方公共団体」というのは、たぶん中学校くらいまでに習うんじゃないかと思います。

これも、いわゆる「義務教育の敗北」の一つなんでしょうか(苦笑)

 

こんな馬鹿らしい話を広めているのは、たぶんこの人ですよね。

 

ameblo.jp

 

こんなレベルの話で騙されるなんて、世の中のあらゆる詐欺に引っかかるんじゃないかと思いますが・・・。

経済評論家の三橋貴明(みつはし・たかあき)さんが言っていることを真に受ける人はそんなに多くはないんでしょうけど、「日本人、大丈夫かな?」とちょっと心配になります。

 

unemployed-economics.hatenablog.jp

 

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三橋さんは、2010年には自由民主党公認で参議院議員選挙に出馬しています。

この時には、自民党本部でコスプレパーティーを開催するなどの奇行を繰り広げて落選しましたが、下手すると国会議員になってたんですよね(怖)

政治に関心を持つことは大切なのだなと、改めて思います・・・(笑)