UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

2018年度後期メディアスクーリング履修申請

法政大学通信教育部の後期メディアスクーリングの履修申請を行いました。

 

www.tsukyo.hosei.ac.jp

 

履修申請したのは、「ミクロ経済学A」「経営学特講(ミクロ経済学)」「国際金融論Ⅰ」の3科目です。

本当は「経済学特講(戦後日本経済史)」を履修申請しようと思っていたのですが、シラバスを見たら、「テキスト(教科書)」として嘉悦大学高橋洋一(たかはし・よういち)ビジネス創造学部教授の『戦後経済史は嘘ばかり』(PHP新書)が指定されていたので、受講を断念しました。

 

 

高橋教授は元財務官僚で、小泉内閣の時には竹中平蔵(たけなか・へいぞう)経済財政政策担当大臣の補佐官を務めていた人物です。

2008年に退官して東洋大学経済学部総合政策学科教授に転身しますが、2009年に温泉施設で現金や腕時計など約30万円相当を盗んで書類送検されてしまい、東洋大学を懲戒解雇となっています。

高橋教授が「時計泥棒」というあだ名で呼ばれているのは、このためですね。

窃盗事件で懲戒解雇となったにもかかわらず、2010年には嘉悦大学ビジネス創造学部教授に就任しています。

私は、温泉施設で現金や腕時計などを盗む人物が教育者としてふさわしいとは思いませんが、嘉悦大学の人たちはそのようには考えないようです。

たとえ人格的に問題があったとしても、学者として優秀ならばそれでいいと考えられなくもないですが、日本政府にはすぐ売れる金融資産が300兆円あると「霞が関埋蔵金」の存在を主張したり、政府紙幣の大量発行を主張したり、最近では日本銀行国債を大量に購入したので日本政府の財政再建は終わったと主張するなど、学者としてもどうなのだろうと首をかしげざるを得ません。

 

『戦後経済史は嘘ばかり』も学術書というよりは、一般向けに書かれた読み物といった感じの本のようです。

読んでいないので正確なところはわかりませんが、いわゆる「狂乱物価」はオイルショックの前から始まっていた、バブル景気の際に激しいインフレは起きていない、といったことが書かれているようなのですが、そんなことは経済の専門家ではない私でも知っていることなので、その程度の俗論に対して「間違った常識だ! 思い込みだ!!」と言われてもちょっと困ります。

高橋教授は意見の異なる人をTwitterで激しく攻撃していて、そのあたりも人間としてどうなのだろうと思わざるを得ないのですが、この本でも竹中平蔵さんを絶賛する一方で民主党議員をこき下ろしているようです。

もちろん、高橋教授がどのようなことを主張しても別にかまわないとは思うのですが、そのような本で半年間勉強しなければならないというのは、ちょっとツラいです(笑)

 

「リフレ派の経済学者は、どのようなことを主張しているのだろう?」と思って、高橋教授の著書を読んでみるということはあるかもしれませんが、今回は日本経済史ですからねぇ・・・。

高橋教授は、1ドル=360円に固定されていたために高度経済成長が起きたと主張しているようなのですが、確かに日本の輸出産業にとっては非常に有利で日本躍進の追い風になったと思いますが、日本経済は輸出産業だけで成り立っているわけではないので、人口の増加とか、投資の増加とか、生産性の向上とかで説明するのが一般的なのではないかと思います。

私は経済学の初心者だからこそ大学で学びたいと思っているわけで、最初からあまり偏った考え方を教えてもらっては困ります。

 

日銀とか財務省とかを「悪者」に仕立て上げて激しく攻撃するというのは、わかりやすくて読んでいて面白いのかもしれませんが・・・。

「わかりやすい=正しい」ということではないので、個人的にはあまり興味をそそられないというのが正直なところです。

 

※注:2018年8月21日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。