UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

BS日テレ『FIA フォーミュラE選手権 第12戦 ニューヨーク』

録画しておいたBS日テレFIA フォーミュラE選手権 第12戦 ニューヨーク』を視聴しました。

 

フォーミュラE」というのは、電気自動車のフォーミュラカーレースです。

簡単に言えば、「F1レースの電気自動車版」ですね。

 

フォーミュラEは2014年から開催されていて、当初はテレビ朝日が地上波・BS・CSで放送していました。

しかし、ビックリするほど視聴率が悪かったのか、あっという間に放送規模が縮小されて、ついには撤退してしまいました。

2017-18年シーズンからは、スポーツ専門チャンネルJ SPORTSで中継されているほか、BS日テレでハイライト放送が行われています。

2014年といえば、フジテレビのF1中継もすでに地上波からBSに移行しており、「フォーミュラEを地上波で!」というのはちょっと無理があったのかなとは思います。

しかし、それだけ力を入れていたテレビ朝日が完全に撤退してしまったということは、よほど視聴率が悪かったんでしょうね。

残念ながら日本人は、電気自動車のフォーミュラカーレースにはほとんど関心を示さなかったということです。

 

今年のル・マン24時間レースでは、最上位のLMP1クラスでトヨタ自動車が初優勝を果たしましたが、すでに2016年限りでアウディが、2017年限りでポルシェが撤退しており、トヨタ以外のワークスチームがいなくなった状態での優勝でした。

アウディやポルシェがル・マン24時間レースを含む「FIA 世界耐久選手権FIA World Endurance Championship:WEC)」の最上位クラスから撤退してどこへ向かったのかというと、それが「FIA フォーミュラE選手権(FIA Formula E Championship:FE)」だったのです。

フォーミュラEにはマヒンドラマヒンドラルノー、DSオートモビルズ(シトロエン)、ジャガーアウディなどの自動車メーカーがすでに参戦しています。

2018-19年シーズンからはBMWルノーに代わって参戦する日産自動車、2019-20年シーズンからはポルシェと「ドイツツーリングカー選手権(Deutsche Tourenwagen Masters:DTM)」を2018年限りで撤退するメルセデス・ベンツが参戦してきます。

フォーミュラEは、世界的な自動車メーカーが電気自動車で鎬(しのぎ)を削る舞台となっているのですね。

 

私はモータースポーツにはあまり興味がありませんが、それでもフォーミュラEが放送されているとついつい見てしまいます。

エンジンの爆音の代わりに、「キュイーン!」といったモーター音や「キュキュキュ!」といったタイヤ音が聞こえてカッコイイし、何より電気自動車というこれからの技術で競い合っているところに心惹かれます。

確かにF1と比べるとスピードは遅いし、エンジン音も無いのでモータースポーツファンにとっては物足りないのかもしれませんが、騒音が無いために市街地でレースを行うことができ、そして狭い市街地コースでレースが行われるために迫力があります。

今シーズンまではバッテリーの容量不足のため2台のマシンを途中で乗り換えていましたが、来シーズンからは1台で完走できるようになります。

将来的には、給電レーンを走行することでワイヤレス給電されるなどの新技術も投入されていくでしょうから、今後どのようにレースが進化していくかということからも目が離せません。

 

スイスではル・マン24時間レースで起きた大事故を受けて、1955年から国内でのモータースポーツ開催を禁止してきました。

2007年にこの「モータースポーツ禁止令」は撤廃されたようですが、たぶん国内にサーキットが無いためだと思うのですが、これまでレースは行われていませんでした。

そのスイスで64年ぶりに行われたモータースポーツが、今シーズンのフォーミュラE第10戦・チューリヒだったのです。

長年モータースポーツが行われていなかった国でも開催可能なのですから、日本でももちろん開催可能でしょうし、電気自動車普及のためにもぜひ開催すべきです。

日産の参戦で日本でもフォーミュラE人気が起こり、日本開催の機運が高まる可能性はありますが、今のところそうなっていないのは非常に残念なことです。

 

日本人は電気自動車にはとても関心があるけれど、モータースポーツにはあまり関心がないということであればよいのですが・・・。

古いものに固執して新しいものを取り入れなくなると、その社会は衰退していくのではないかと思います。

日本の自動車産業が、今なお日本経済の牽引役であることは間違いありません。

エコカーで世界をリードしてきた日本勢が、フォーミュラEをうまく活用したヨーロッパ勢に逆転される」なんてことにならなければいいのですが・・・。

 

※注:2018年8月4日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。