UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

立憲民主党・枝野幸男代表街頭演説(2017年10月3日)

10月3日に東京都千代田区有楽町で行われた、立憲民主党枝野幸男(えだの・ゆきお)代表の街頭演説です。

 


枝野幸男 立憲民主党 街頭演説(2017.10.3)

 

演説全文を聞きたい方は動画を見ていただくとして、私が気になったところをピックアップして文字起こししてみたいと思います。

 

(動画8:03くらいから)

そして、何といっても国民生活。

一億総中流。今、わたくしは53ですが、わたくしが子どもの頃言われていた、日本の社会の姿です。

べらぼうなお金持ちも少ないけれども、特別なひどい貧困というのも少ない、そういう社会でした。

だから、日本は経済成長できたんです。今の豊かさが作れたんです。世界一と言われていた治安の良い社会が作れたんです。

三種の神器、テレビとか洗濯機と冷蔵庫だったでしょうか。わたくしが生まれるもっと前の話です。

3Cと言われていたカラーテレビ、カー・自動車、そしてクーラー・エアコン。

最初は中流の中でもお金持ちしか買えなかったけれども、お隣うらやましいなぁと思っていると、いつの間にかほとんどのご家庭でそうしたものが手に入る、そういう時代でした。

いつの間にか、そんな日本社会はどこかに行ってしまいました。

格差は拡大をし、貧困が増大をしています。これで景気が良くなるはずないじゃないですか。

年収100万の人は100万しか買い物をできないんです。消費できないんです。

年収300万の人が仕事を失って、非正規でアルバイトでパートで何とか食いつないで、年収100万になれば、結果200万だけ消費は減るんです。

逆に年収100万の人が、そこそこの給料の正社員になれて300万になれば、増えた200万はほとんど消費に回るんです。

貧困格差は、気の毒な人を助けてあげましょうという問題であると同時に、こんなことを放置しているから、いくら株価が上がっても景気は良くならない。

 

(動画13:05くらいから)

強いものをより強くして、より格差を拡大しておきながら、いずれ皆さんのところにいきますよ、トリクルダウンしたたり落ちますよ。上からの経済政策はもうやめましょう。

生活に困っている人たちから、暮らしから、それを下支えして押し上げることで、社会全体を押し上げていきましょう。経済全体を押し上げていきましょう。

 

枝野代表は、明確に「新自由主義」に反対していることがわかりますね。

少数のお金持ちと多数の貧乏人みたいな「ピラミッド型の社会」じゃなくて、お金持ちも少ないけど貧乏人も少ない「ひし形の社会」のほうが、社会は安定して発展できるのではないかと思います。

こういった考え方こそが、「社会自由主義(リベラル)」なんですよね。

 

「年収100万円の人が300万円になれば、増えた200万円はほとんど消費に回る」という話は、経済学的に表現すれば「低所得者の限界消費性向は高い」ということになります。

「お金持ちが儲かればそのお金を使うので、貧しい人にも富がしたたり落ちますよ」というのが「トリクルダウン理論」なのですが、お金持ちは儲かってもそのお金を貯めこんでしまいます(そして、貯めたお金を投資に回すことで、さらに儲ける)。

経済学的に表現すれば「高所得者の限界貯蓄性向は高い」ので、本当に消費を増やして景気を良くしたいのであれば、いかにして高所得者から低所得者所得再分配(富の再分配)を行うかが重要になってきます。

 

格差是正のためには「増税して社会保障の充実を図る」というのが私の考えなんですが、立憲民主党の政策パンフレット『国民との約束』には、『所得税相続税、金融課税をはじめ、再分配機能の強化』とあります。

 

・・・うーん、良いんじゃないでしょうか。

今回の総選挙は、比例代表の投票先は「立憲民主党」で決まりかな~?

 

※注:2017年10月8日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。