UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

一般政府の金融資産・負債差額(1995~2014年度)

前回は、日本の一般政府(中央政府+地方政府+社会保障基金)の負債が1212兆円に達していて、対GDP比で見ても先進国で最悪の状況にあることを確認しました。

では、一般政府の資産と負債の状況はどのようになっているのでしょうか?

 

・・・というわけで、内閣府ホームページで過去20年間の一般政府の金融資産・負債差額(年度末)を調べてみました。

 

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出典:内閣府2014年度国民経済計算(2005年基準・93SNA)

 

内閣府の国民経済計算確報は2014年度が最新ですので、今回は1995~2014年度をグラフにしてみました。

中央政府」というのは国、「地方政府」というのは地方公共団体のことです。

社会保障基金」には、公的年金保険、公的医療保険雇用保険などが含まれます。

今回は、資産を「金融資産」に絞ったデータを用いていますが、これは「非金融資産」には道路や堤防などの売却できない資産が多く含まれているためです。

 

結果は見ての通り、20年前はー100兆円程度だった金融資産・負債差額が、2014年度末にはー600兆円程度にまで膨らんでいることがわかります。

内訳をみると、圧倒的に中央政府の負債が増えてしまっています。

私たちは、中央政府のことを「国」と呼んでいますので、やっぱり「国の借金」が大きな問題となっているのですね。

内閣府の国民経済計算(GDP統計)は、国際連合の定めた体系に従って集計されているわけですから、これは別に「財務省の陰謀」でも「財務省の洗脳」でも「財務省プロパガンダ」でもありません(笑)

 

財務省の統計を見ても、経済協力開発機構OECD)の統計を見ても、内閣府の統計を見ても、やっぱり国の借金は1千兆円を超えており、先進国最悪レベルなんです。

財政破綻するかどうかという以前の問題として、途方もない額の国の借金が存在するという事実は正しく認識しておく必要があると思います。

 

※注:2016年9月15日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。

現在の国民経済計算(GDP統計)は、「2008SNA」という新しい体系に移行していますので、ご注意ください。