UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

日本の設備投資(2006~2015年度)

アベノミクス・第一の矢は「大胆な金融政策」で、日本銀行が「量的・質的金融緩和(異次元の金融緩和)」政策を導入し、アベノミクス・第二の矢は「機動的な財政政策」で、政府が財政出動して需要を創出するんでしたよね。

 

では、アベノミクス・第三の矢は何だったかというと、「民間投資を喚起する成長戦略」で規制緩和などを行うのでした。

これに基づいて、2013年6月14日に「日本再興戦略 -JAPAN is BACK-」が閣議決定されました。

今年の6月2日には、「日本再興戦略2016」も閣議決定されています。

 

金融政策や財政政策の効果は一時的なので、今後わが国が安定して経済成長していけるかどうかは、ひとえに「成長戦略」の成否に懸かっていると言えます。

しかし、その割にはなんとなく成長戦略の影が薄いような・・・(汗)

国家戦略特区の創設、法人税率の引き下げといったことは実現しており、現在はTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への参加、女性や外国人労働者の活用、少子化対策といったことが進められているという感じでしょうか。

 

・・・というわけで、財務省ホームページで過去10年間の設備投資(当期末新設固定資産合計)を調べてみました。

 

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出典:財務省法人企業統計

 

財務省の「法人企業統計」を基に、2006年度4-6月期から最新の2015年度1-3月期までの設備投資をグラフにしてみました。

法人企業統計の四半期調査は、資本金・出資金・基金が1千万円以上の営利法人等が対象となっていますので、「全規模」というのは資本金などが1千万円以上の営利法人等ということになります。

その内訳を法人税法の定義に基づいて、資本金1億円以上の「大企業」と、1千万~1億円の「中小企業」に分けてみました。

業種は金融業・保険業を除く全業種、設備投資にはソフトウェアを含んでいます。

 

うーん、確かに設備投資は伸びていますが・・・(汗)

アベノミクス開始以降、顕著に設備投資が伸びているわけでもなく、いまだ世界金融危機以前の水準には回復していないようですね。

こういうのは「伸びている」というよりは、やはり「伸び悩んでいる」という表現の方が適していますかねぇ・・・。

 

企業には潤沢な内部留保があるわけですから、積極的に設備投資してくれればと思うのですが、どうやらただ法人税を下げるだけではダメということのようです(涙)

 

※注:2016年8月27日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。