UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

国の一般会計基礎的財政収支(1996~2015年度)

前回は、昔は公共事業の実施により国の借金が増えていたのが、今ではそもそも歳入が不足していることにより国の借金が増えているということを確認しました。

では、国の歳入はいったいどのくらい足りていないのでしょうか?

 

・・・というわけで、過去20年間の国の一般会計について基礎的財政収支プライマリーバランス)を調べてみました。

 

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出典:財務省財政統計(予算決算等データ)」「平成27年度決算

 

この基礎的財政収支は、あくまでも国の一般会計だけを対象にしたもので、国民経済計算(GDP統計)を基にした基礎的財政収支とは異なります。

国の一般会計の決算を基にして、「基礎的財政収支=(歳入-公債金収入-次年度の前年度剰余金受入-決算調整資金受入)-(歳出-国債費-決算不足補てん繰戻)」という計算式で計算してあります。

収入については、「租税及び印紙収入」と「その他の収入」に分けて表示しています。

 

内閣府では「-次年度の前年度剰余金受入」ではなく、「-前年度までに発生した剰余金の使用残額-繰越歳出予算財源」と計算しているようで、内閣府中長期の経済財政に関する試算」の計数表とは数字が一致していません。

内閣府の計算方法に合わせたグラフは「日本の基礎的財政収支(国の一般会計)(1996~2017年度)」に掲載していますので、そちらも合わせてご覧ください。

 

結果は見てのとおり、まったく税収が足りていないことがわかりますね。

2007年度には、赤字が6兆円くらいまで減ってあと一歩のところだったのですが、リーマン・ショックに端を発した世界金融危機の直撃を受けて、一気に財政が悪化してしまいました。

2015年度も12兆円くらいの赤字なので、歳入を増やすか、歳出を減らすかしない限り、それだけ国債残高が積みあがっていくということになります。

 

※注:2016年8月20日Amebaブログにて投稿した記事を転載しています。