UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

日本のマネタリーベース(2006~2016年)

では、「大胆な金融政策」って、具体的にどのようなことをしたのでしょうか。

 

金融政策を行うのは政府ではなく、「中央銀行(日本の場合は日本銀行)」です。

景気が悪化した時は「金融緩和」を行い、景気が過熱した時は「金融引き締め」を行うことで、経済が安定して成長するよう調整しているのですね。

アベノミクス「第一の矢」では、大幅に金融緩和することでデフレ脱却や経済成長を実現しようとしたってわけですね!

 

日銀の金融緩和というと、ときどき「1万円札を大量に刷ってばらまくこと」と勘違いしている人がいますが、そうではありません。

日銀は、主に「民間金融機関から国債などを買い取ること」によって金融緩和しています。

具体的には、日銀が民間金融機関から国債などを買い取り、日銀当座預金に代金を振り込むことによって資金を供給するわけですね。

 

・・・というわけで、日本銀行ホームページで過去10年間のマネタリーベース(平均残高)を調べてみました。

 

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出典:日本銀行マネタリーベース

 

マネタリーベース(monetary base)というのは、日本銀行券発行高と貨幣流通高と日銀当座預金の合計で、「日本銀行が世の中に直接的に供給するお金」を表しています。

2016年5月分が最新なので2006年6月分までさかのぼってみると、当時のマネタリーベースは91兆4229億円であったことがわかります。

そこから、じわじわと増えていって、2013年4月に日銀が「量的・質的金融緩和(異次元の金融緩和)」政策を導入してからは猛烈に増加し、最新の2016年5月は381兆8397億円となっています。

うーん、すごいですねぇ・・・文字通り、「異次元」の金融緩和ですね。

 

しかし、日銀がこれだけ猛烈に金融緩和しているにもかかわらず、経済成長率は低迷し、物価目標も達成できていないわけですよね。

普通に考えれば、「あれ? この政策、なんか間違ってるんじゃ!?」って感じになるのも、当然じゃないですかねぇ・・・。

 

※注:2016年6月28日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。