UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

日本の消費者物価上昇率(2006~2016年)

・・・そもそも、「アベノミクス」って何なんでしたっけ?(汗)

 

そう、まずは「大胆な金融政策」でデフレから脱却するんでしたよね。

これが、アベノミクス「三本の矢」のうちの「第一の矢」とされていました。

 

デフレというのは「デフレーション(deflation)」の略で、物価が持続的に下落していく経済現象のことです。

逆に、物価が持続的に上昇していくのが「インフレ(インフレーション(inflation)の略)」ですね。

たまに、「デフレ=不況」と勘違いしている人がいますが、デフレという言葉が表しているのは物価が下がっているということだけなので、もちろん「デフレだけど好況」ということもありますし、「インフレだけど不況」ということもあります。

「インフレだけど不況」の状態は、特に「スタグフレーション(stagflation)」と呼ばれます。

デフレは経済に悪影響を及ぼすと考えられているので、まずはデフレ退治から始めることにしたってわけですね!

 

・・・というわけで、総務省統計局ホームページで過去10年間の消費者物価指数の上昇率(前年同月比)を調べてみました。

 

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出典:総務省統計局「消費者物価指数(CPI)

 

2016年4月分が最新なので2006年5月分までさかのぼってみると、当時は「総合(CPI)」が0.1%、「生鮮食品を除く総合(コアCPI)」が0%、「食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合(コアコアCPI)」がー0.5%であったことがわかります。

民主党社会民主党国民新党の3党連立政権に政権交代した2009年9月は、CPIがー2.2%、コアCPIがー2.3%、コアコアCPIがー1%なので、かなり物価が下がっていることがわかりますね。

民主党政権時代は基本的にデフレが続いていて、自由民主党公明党連立政権に政権交代した2012年12月は、CPIー0.1%、コアCPIー0.2%、コアコアCPIー0.6%となっています。

そこから上昇に転じて「デフレ脱却!」と思ったのですが、最新の2016年4月はCPIー0.3%、コアCPIー0.3%、コアコアCPI0.7%ですねぇ・・・。

2014年4月にグラフが跳ね上がっていますが、これは消費税が5%から8%に増税されたことによるものです。

消費者物価指数は消費税分を含めて測定されるので、消費税が3%増税された分、消費者物価指数も3%程度上昇したということですね。

 

・・・ということは、日本銀行が「物価安定の目標」として定めている消費者物価の前年比上昇率2%は、まったく達成されていないわけです。

それどころか、下手するとまたデフレに逆戻りしかねない情勢です。

アベノミクス第一の矢は、「一定の成果を上げたものの、今やすっかり失速しつつある」と言えそうですね。

 

※注:2016年6月27日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。