UNEMPLOYED ECONOMICS

失業中で暇な人が経済学を学んでいくブログです。

『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編』読了

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編』(ティモシー・テイラー著、かんき出版)を読み終わったので、内容を軽くまとめておきたいと思います。

 

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編

 

 

【目次】

第1章 マクロ経済とGDP―経済全体を見わたす目

第2章 経済成長―生活水準を上げるたった一つの方法

第3章 失業率―なぜ失業者が増えると困るのか

第4章 インフレ―物価高が給料を食いつぶす

第5章 国際収支―アメリカは世界に借金を返せるのか

第6章 総需要と総供給―需要が先か、供給が先か

第7章 インフレ率と失業率―マクロ経済の巨大なトレードオフ

第8章 財政政策と財政赤字―国の財布の中身をのぞき見る

第9章 景気対策―需要がないなら穴を掘らせろ

第10章 財政赤字と貯蓄率―赤字のツケを払うのは誰か

第11章 お金と銀行―貸せば貸すほどお金は増える

第12章 中央銀行と金融政策―誰が世界の経済を動かすのか

第13章 金融政策の実践―武器の使いどころを考える

第14章 自由貿易―なぜ外国からものを買うのか

第15章 保護貿易―貿易をやめると幸せになれる?

第16章 為替相場―通貨高で得をする人、損をする人

第17章 国際金融危機―投資ブームと為替の恐怖

第18章 世界経済をどう見るか―未来を切りひらく視点

 

ミクロ編と同様にとても読みやすくて、あっという間に読み終わりました。

難しい数式やグラフなどは全く出てきませんので、「経済学」というよりは「経済をやさしく解説した読み物」といった感じですね。

 

この本を読むと、ネット上に広がっている「日本の経済低迷は、金融緩和しない日本銀行のせいだ!」とか、「日本の経済低迷は、財政出動しない財務省のせいだ!」とか、「自由貿易反対、反グローバリズム!」などといった主張が、すべて間違っていることがわかります。

短期的には総需要、長期的には総供給が重要であることを知っていれば、金融緩和や財政出動による一時的な需要増加では、根本的な問題の解決にはならないことが理解できるはずです。

また、「比較優位」について知っていれば、自由貿易が勝ち負けではなく、すべての国にとって有益であることが理解できるはずです。

 

ちょっと内容が薄すぎる感じはしましたが、「とても簡単な経済学の入門書」ということでは非常におススメできます。

経済学に興味があるけど、何から始めれば・・・といった感じの人には、ちょうど良い一冊なのではないかと思います。

 

※注:2016年9月27日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。

『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編』

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』(ティモシー・テイラー著、かんき出版)を読み終わったので、次はこの本です。

 

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編

 

 

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編』(ティモシー・テイラー著、かんき出版)です。

ミクロ編を読み終わったら、次はもちろんマクロ編ですね。

 

ここで、池上彰さんによる監訳者まえがきを、一部引用してみたいと思います。

 

 日本経済は、長いあいだデフレに苦しんできました。デフレから脱却するため、公共事業の拡大などの財政政策がとられてきましたが、財政状態が悪化するばかりで、デフレ脱却には結びついていません。これについて著者は、こう書きます。

「財政政策は痛みをやわらげるだけで、痛みのもとを取り除くことはできないのです」

 これは、日本の政治家には耳が痛いのではないでしょうか。

 2012年暮れの総選挙で誕生した自民党安倍晋三内閣は、日本銀行のデフレ対策が十分ではなかったとして強い批判をつづけ、総裁と副総裁を総入れ替えしました。これにより、今後、日銀の金融政策がうまくいくのでしょうか。本書の著者の解説を読んで、考えてみましょう。テイラー氏は、こう言います。

「デフレによってもたらされた不況には、金融政策がうまく効かないのです」

 これは、アベノミクスに対する、やんわりとした批判になっていますが、もちろんこれは、日本でアベノミクスが打ち出される前に書かれた本です。著者の考えは、経済学界多数派のオーソドックスな理論です。

 

この金融・財政政策についての考え方は、私も全く同意見です。

ネット上には、「日本の経済低迷は、金融緩和しない日本銀行のせいだ!」とか、「日本の経済低迷は、財政出動しない財務省のせいだ!」とか、トンチンカンな主張をする人たちが多くいますが、マクロ経済学をきちんと学ぶことで、そういう単純な話ではないことが理解できるはずです。

 

私もまだ、マクロ経済学については分からないことだらけですので、この本でじっくり勉強していきたいと思います。

 

※注:2016年9月25日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。

『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』読了

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』(ティモシー・テイラー著、かんき出版)を読み終わったので、内容を軽くまとめておきたいと思います。

 

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

 

 

【目次】

イントロダクション 経済学の考え方―どのように身につければいいのか

第1章 経済学とは何か―だまされないために、経済を学ぶ

第2章 分業―1人では鉛筆1本つくれない

第3章 需要と供給―ピザの値段を決めるのはピザ屋ではない

第4章 価格統制―家賃の高騰はふせげるか

第5章 価格弾力性―タバコの値上げは誰のためか

第6章 労働市場―給料はどのようにして決まるのか

第7章 資本市場―どうして利子を払うのか

第8章 個人投資―老後のために知っておきたいこと

第9章 完全競争と独占―企業にやさしい市場、厳しい市場

第10章 独占禁止法―競合企業は友であり、顧客は敵だ

第11章 規制と規制緩和―何が電話を進化させたのか

第12章 負の外部性―見えない環境コストを可視化する

第13章 正の外部性―技術革新のジレンマ

第14章 公共財―道路も消防もすべては商品

第15章 貧困と福祉―魚を与えるか、釣りを教えるか

第16章 格差問題―不平等はどこまで許されるのか

第17章 情報の非対称性―保険がうまくいかない理由

第18章 企業と政治ガバナンス―誰も信用してはならない

 

一つの章のページ数があまり多くないので、スラスラ読めました。

日本語訳がこなれていて、非常に読みやすいことも高ポイントでした。

 

逆に言えば、内容的に少し薄い感じがしたことは確かでした。

これから経済学を学ぼうとしている人が、どんな内容について扱うのか概観するのにはピッタリの本ですが、もうすでに経済学を学んでいる人にとっては、あまり読む必要がない本であると言えます。

 

「とても簡単な経済学の入門書」を求めている人にとっては、この本は非常におススメです。

「少し歯ごたえのある経済学の入門書」を求めている人にとっては、ちょっと簡単すぎて面白くないかもしれませんね。

 

※注:2016年9月24日にAmebaブログにて投稿した記事を転載しています。